お勧めのコーカサス本書評「森の精―コーカサス民話集 」
こんにちは★
宵宮エメです。
しばらくの間、毎週2-3回は東欧関係の書籍をネタバレをしすぎない程度の書評を書きます。
ちなみにプロパガンダや忖度は嫌いなので、私自身の率直な感想です。
今回紹介するのは
片山ふえ訳(1980)
「森の精―コーカサス民話集」
です。
勿論絶版ですので、入手は難しいです(哀)
※Amazonでは超プレミア価格で売られています。
https://amzn.asia/d/6In5K5z
本書の特徴はタイトルの通り、コーカサスの一国であるジョージア/グルジアの民話集です。
ただしタイトルは「コーカサスの民話」とあるが、ほぼジョージア/グルジア民話しか掲載されていないので、他のコーカサス地方の話が知りたい方は若干注意です。
また本書の特質すべき点は後書きにて、ジョージアの民話について、かなり詳しく書かれていることです。
日本語でジョージア民話を説明しているものは今でも珍しいので、興味がある方には重宝します。
ただし、ここで書かれているジョージア人の気質はステレオタイプで、発行当時と現代では社会情勢も異なるので、あくまで40年以上前に書かれた本であると踏まえたうえで読むことを勧めます。
また一部の名称はロシア語からの重役で、ロシア語チックであるので、そのままジョージアで使われていない可能性が高い単語があります。
※例:アレクサンダー大王/マケドニアのアレクサンドロスを「アレクサンドル・マケドンスキー」とロシア語風に書いている。
もし気になる方がいたら読んでみてね★
【参考文献】
・片山ふえ(1980)「森の精―コーカサス民話集」東洋文化社