お勧めのコーカサス本紹介「TRANSIT―コーカサスが呼んでいる」62号

こんにちは★

宵宮エメです。

しばらくの間、毎週2-3回は東欧関係の書籍をネタバレをしすぎない程度の書評を書きます。

ちなみにプロパガンダや忖度は嫌いなので、私自身の率直な感想です。

昨年の12月に発売された比較的新しいものです。また本ブログでは、初めての雑誌の紹介ですね。

ちなみに紙媒体の他にkindleなどの電子媒体で読むこともできます。
https://amzn.asia/d/9o2SjfG

ちなみにTRANSITはトラベルカルチャーとのことで観光が主なテーマですが、観光情報以外のその国の文化や人々などの情報も多く盛り込んでおり、読み応えのある雑誌です。


本誌の特徴は
とにかくコラムのレベルが高い
ことです。

例を挙げますと、冒頭の南コーカサス各国の解説はアルメニアの宗教研究者の浜田華練氏、コーカサス史は中東(主にペルシャとジョージア)史研究者の前田弘毅氏、北コーカサス史は国際政治学・旧ソ連地域研究者の富樫耕介氏など…各コラムごとに専門家によって執筆あるいは監修があります。
個人的には「現在渡航を推奨していない」と言いつつも、北コーカサスの地域情報があるのが高評価です。

オリンピックでの柔道選手などの活躍が目立っており、最近注目されているコーカサス出身の格闘家情報があるのも、意外で面白かったです。

また全頁が基本的にカラーなので、写真が綺麗なのもおすすめポイントです。

コーカサス山脈の雄大な風景写真から伝統工芸の写真などの美麗な写真を楽しめます。

そのためkindleで読む場合は、ipadなどのカラーで読める媒体で読むといいでしょう。

もちろん、観光情報も多く掲載されており、特にジョージアについてはアチャラ地方の田舎の写真から西ジョージアの隠れた観光地までお勧めがあり、トビリシやバトゥーミなどのジョージアの中ではメジャーな観光地の情報ばかりで飽きた方にも有益な情報があります。


ついでにTRANGITのホームページのコラムも興味深いので、気になる方は読むことをお勧めします。
https://www.transit.ne.jp/


コーカサスの観光に限らず、コーカサス全般に興味がある方は読んでみては如何でしょうか。


【参考文献】

・ユーフォリアファクトリー「TRANSIT62号 コーカサスが呼んでいる!」2023年12月15日

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